井口まみ
井口まみ井口まみ

平和行進が多摩区を通過しました

東京から広島まで、核兵器廃絶の願いをつないで歩き続ける、平和行進の時期がやってきました。毎年5月に一日かけて高津区から多摩区を通って麻生区まで歩きます。歩ける時間だけ参加する人がほとんどですが、毎年東京から広島までずっと歩く人、神奈川県内を通して歩く人がいて、今年も真っ黒に日焼けした若者が通し行進者として紹介されていました。私は今年は歩く時間がなくて、お昼休みを取る多摩区役所の集会に参加しました。

heiwakousin 川崎市内は区役所をつないで歩くので、区長さんがいつもごあいさつしてくださいます。多摩区はちょうど区長が不在だったので、女性の副区長さんがきてくれました。「川崎市は全国の政令都市に先駆けて核兵器廃絶平和都市宣言をした市です。皆さんの一歩一歩が核兵器廃絶の世論になるように祈っています」とごあいさつされました。

おりしもニューヨークでは核兵器を「不拡散だけでなく廃絶させよう」という大きな流れができています。日本共産党の志位和夫委員長もこの世界会議に参加して、世界の平和運動の代表者と、核兵器廃絶で力をあわせようと会談し訴えてきて、たいへんな手ごたえがあったとのこと。唯一の被爆国日本で、こうした世論を表す行動を続けることは、なんだか世界とつながっている気がして、張り切ってしまいます。

いっぽう、ちかごろ川崎市は「平和」と名のつく行事への後援を拒否して問題になっていました。「9条改悪反対」というと「市の施策と違う」などと言い出して、平和都市宣言の精神はどこへいったのか、と私たちも批判してきました。それだけに、こうして伝統ともなった平和行進に区長さんがちゃんとお話いただけることはとても大切です。

平和行進は横浜、横須賀を抜けて静岡へとつながり、8月、広島に入ります。暑い夏がまたやってきます。