井口まみ
井口まみ井口まみ

JR稲田堤駅が橋上化されます-説明会がありました

IMG_2178[1]JR稲田堤駅の橋上化がようやく具体的な姿を見せ始めました。いよいよ詳細設計に入ることになり、その段階での住民説明会があったのです。水曜日の夜、菅小学校体育館に100人近い人が集まりました。

稲田堤駅前は、朝夕のラッシュ時には人と車が入り混じってたいへん危険です。なんとしても改善してほしいと、私もずっと要求してきました。それまでけんもほろろだった当時の阿部市長も世論に押され、ついに「橋上化します」といったのがちょうど4年前。JRと覚書を交わし、概略設計をして、近隣の土地買収の交渉もなんとかととのい、「だいたいこんな感じ」という案が提示され、説明会になったのです。

稲田堤駅橋上化概要図それによると、今お菓子のまちおかが入っているビルと隣のもと内科医院の土地、それといまの駅舎があるJRの土地を市が買収し、そこに「道路」という扱いの自由通路を作る。駅舎は少し登戸寄りに移動して2階部分に改札口ができる、というものです。

稲田堤駅橋上化景観図駅舎のおよそのイメージも発表されました。コンセプトは「つながり、もてなし、にぎわい」だそうです。この建物の詳細については、3案ほどつくり、駅前で投票を行うそうです。

意見がたくさんだされました。この計画でこの駅の安全性は完全に確保されるのか。それが焦点で、やはり「これでは不十分だ」という声が上がりました。一番問題なのは、改札を出て駅前の道路を横断して京王稲田堤駅へ行く人がとても多く、この人たちと車が交錯するのは変わらないということです。「改札を2階に上げるなら、出口は道路を渡った反対側にできないのか」という意見がだされました。また、「改札機が4台しかなく、これが滞留のもとであり、増やすべきだ」「自家用車の送迎が増えている。車の停まるところを」など、地元でなければわからない意見も次々と出されました。

IMG_2192[1]市からは、「予算上、これ以上の土地購入などはできず、少しでも早い混雑の解決にはこの案しかないと判断した」「改札機の数などはJRと検討する」などの答えがありましたが、全体として「納得した!」という雰囲気ではなく、「もっといいものにならないのか」という思いがあふれていたというのが感想です。

市は次の説明会はもう詳細設計を終え、工事の説明を行う段階だとしています。私は先日の予算審査特別委員会で市長と全局長を前にしてこう要望しました。「橋上化によって人の波は解消されかなりの効果はあると思うが、道路が広がらないのだから根本解決にはならない面もある」「説明会では様々な意見が出るだろう。まちづくり局の限られた説明だけでは納得できない場面もあるだろう。説明会やその他の場面で出された市民の意見をきちんと対応するよう、関係局に強く求める」。いまが市民の立場からしっかり言うときだと思います。