井口まみ
井口まみ井口まみ

障害者も高齢者も元気になろうと100人が集う

梅雨の一休みで暑くなった土曜日、障害者や家族、高齢者、福祉施設の職員など、川崎の福祉を支えている人たちが集まってきました。「障がい者も高齢者も元気になる集い」が開催されたのです。市議会の全会派に案内を出されたそうですが、民主党から2人、共産党から6人、市長は来なくて川崎民主市政の会の岡本はじめさんが参加されました。

いま福祉の現場は本当にたいへんです。どっちを向いても暗い話ばかり。だから、最初にこの会を計画したとき、なによりも「元気が出るような会にしよう」ということになって、集会名もそうなりました。でもどうやったら元気になれるの?

川崎の障害児教育にずっと携わっておられる、この世界では有名は新井靖子先生が講演をされました。現状だけ並べ上げると、本当に暗い話になります。障害者自立支援法で、障害者までも利用料が原則1割負担になって、介護保険や後期高齢者医療制度と同じようにお金がなければサービスが受けられない。福祉施設で働く人たちは低賃金でどんどんやめていく…。でも、新井先生は希望はあると言われました。「福祉の歴史は、みんなで要求をあげてそれが実現していった歴史。みんなで声を上げれば必ず変えられる。選挙も近いし、みんなで声を届けよう」。

私もそのお話に本当に感銘を受けました。党を代表してごあいさつしたのですが、まず、「ここに100人も集まられたことが元気の源になる。毎日暮らすことすら大変なのに、こうして集まって声を上げようとしている人たちがこんなにいること自体が大きな励まし。ここで声を集めて議会や政治に届けよう。そのためにがんばります」と思わず力が入ってしまいました。

福祉の切捨てがいっこうにやまない今の政治。ともすると、無力感に陥りがちです。でも、仲間がたくさんいて、みんなで手を取り合っていけば、一つ一つ変えていくことはできるとあらためて思います。総選挙の日にちも決まりました。国民の小さな声がきちんと届く政治に、みんなでしていきましょう。