井口まみ
井口まみ井口まみ

総選挙を終えて

12月議会の真っ最中に突然選挙になり、あっという間に終わってしまいました。何を考え、何をしていたのか書かなくちゃと思っていたのですが結局今日になってしまいました。

マスコミが「与党が300を超える」『3分の2を超える勢い」と投票日の前から盛んに言い立て、選挙結果の特徴もそればかりでした。選挙後取材に来たある記者は「争点がはっきりしなくて、国民の関心を呼ばなかった」といいました。確かに投票率は戦後最低となり、これだけ見ればとてもしらけたムードに見えます。でもほんとうにそうだったのか。だったらなぜ、共産党は8議席から21議席になり、600万人もの人が「共産党」と書いたのか。沖縄では4選挙区すべてで自民党が落ちたのか。

自民党、だけではないですね、2大政党で政権を争うとしてきた民主党、そして与党を作っている公明党もふくめて、日本の政治を担ってきた者たちは、いっかんして、国民が政治のなかみを知ることを恐れてきたのだと思います。マスコミを総動員して、目も耳もふさいできた。消費税が社会保障には回らず、大企業ばかりが優遇されていること。そのために国民の暮らしは政治のせいでどんどん悪くなっていること。アメリカは日本を守ってくれないこと。それどころか日本が戦争にいかされること。それらが隠し切れなくなって、国民が動き始めている。それが今度の選挙の大きな特徴だったのではないでしょうか。

その証拠に、じつは、自民党は議席も得票も減らしているのです。最大の害悪は小選挙区制です。もし比例代表選挙の割合だけですべての議席を配分すれば、自民党は110議席減らし、共産党は55議席になったのだそうな。

与党が絶対多数を持っている状況は変わりませんが、今度は共産党が21議席、議案提案権を持っています。そして国民が動き始めている。自民党に勝手なことはさせない。そういう時代になってきているという感じを、ひしひしとうけたというのが、私の選挙の感想です。そう、もっとがんばらなければ。おお、18日は一般質問です。こっちもがんばらなくっちゃ。