井口まみ
井口まみ井口まみ

12月議会の一般質問は3テーマ。15分間だったので

川崎市議会第4回定例会(12月議会)は、総選挙のあおりで、一般質問の日程が半分になり、全員の持ち時間が通例の30分から、15分になってしまいました。そこで身近な問題に絞って3テーマを取り上げました。

稲田公園の駐車場が有料化に

周辺道路の渋滞対策や地元説明をしっかり行え

稲田公園駐車場稲田公園の駐車場を下記の内容で機械式の有料にするということがわかり、とりあげました。

2時間400円 延長30分ごとに50円加算 収容台数 25台 開始時期 今年3月1日※障害者手帳を示すと無料になります

まず有料化の理由や地元への説明は行ったのかただしました。金子正典・建設緑政局長は有料化の理由について「現在無料で利用できることから、公園利用者以外の駐車が常態化していることに加え、夜間の騒音、粗大ごみの不法投棄などの問題が発生しており、地域の皆様から駐車場の適正管理について要望があった」「これまで地域の皆様の意見をうかがいながら検討した結果、有料の駐車場として暫定整備」することになった、と答弁しました。また、多摩区町会連合会や、よく利用している多摩区少年野球連盟に説明し理解された、とこたえました。しかし、この有料化についてはパブリックコメントなどが行われておらず、周知されていません。私は「なぜ有料化なのかを、利用者にきちんと知らせる必要がある。すぐにお花見の時期になるので、それまでに広報をするべき」と求めました。

また、現在は50台程度停められるのに25台になってしまっては夏のプールの時期には入りきれずに周辺道路が渋滞したり、違法駐車が懸念されるとして、対応を求めました。金子局長は「混雑時には整理員による交通誘導を行う」としましたが、それだけで大丈夫かどうか心配であり、重ねて対応を求めました。

稲田公園は70年前に約4・3ヘクタールの地域が都市公園として指定され、そのうち現在2・2ヘクタールが公園として利用されています。その一部には、あまり公園として利用されていない状態のところもあり、私は「駐車場が『暫定整備』というのなら、今後駐車場の場所やありかたも含め、公園全体の総合的な検討をするべきではないか」とただしました。金子局長は「施設の老朽化対策や、利用実態に合わせた施設配置が必要となっている」「今後公園全体の再整備計画について検討してまいりたい」とこたえました。

多摩川サイクリングコースを布田橋から稲城までつなげ

国との調整が進んでいることが、初めて明らかに!

布田橋多摩川サイクリングコースは、上流に向かって中野島から布田まで来ると途切れています。稲城市には立派なコースができているため、布田橋から菅のあいだを整備してほしいという要望はとても強く、議会でも繰り返し取り上げられてきました。今回も「何回もとりあげてきたが、そのたびに『国にはたらきかけていく』という答弁だった。どうなっているのか」とただしました。金子正典・建設緑政局長は「布田橋から上流への延伸は、二ヶ領用水の取水口があることから難しい状況になっている」としながら、「多摩川に魅力を高めるためには、サイクリングコースの延伸はたいへん重要」「早期にコースの整備ができるよう、国土交通省と調整を進めてまいりたい」と、はじめて、国と調整が進んでいることを明らかにしました。布田橋の狭い歩道を自転車を担いで渡る人がいるなど、たいへん危険なことを示し、一日も早く布田橋の拡幅に着手するよう、強く求めました。

世田谷町田線 生田駅前付近の交通安全対策を

世田谷町田線生田駅前日本共産党が行った市民アンケートでいくつも「世田谷町田線の生田駅付近がせまく、自転車で通るのが怖い」という要望が寄せられました。この道路は、都市計画道路としていずれ拡幅されることが決まっており、登戸や新百合ヶ丘では整備が進んでいますが、この生田駅周辺はまだ当分着手できません。しかし2年前には自転車で走っていた親子が車にはねられお子さんが死亡する事故も起きています。私は「安全対策が強く求められている」として市の対応をただしました。

金子正典・建設緑政局長は「『川崎市自転車通行環境整備に関する考え方』をとりまとめ、当面の取り組みを定める実施計画を策定しようと、現在具体的な対策箇所の選定を進めている」「この箇所は安全対策の必要性を認識しているので、策定箇所の選定の中で検討する」とこたえ、具体的な安全対策を検討する方向であることをあきらかにしました。私は「抜本的には道路を広げなければ、車と自転車と歩行者を分けるのは難しいが、手をこまねいているわけにはいかないので、ぜひ実施計画に生田駅周辺を選定し、対策を」と強く要望しました。