井口まみ
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たいへんな大雨に。避難勧告が発令されたけど…

9月8日から9日、関東はたいへんな大雨になり、9日午後5時、川崎市の広範な地域に、土砂災害の危険のため避難勧告がだされました。市の発表文書は、「菅仙谷3丁目」のように、丁目まで指定されていましたが、よく読むと、実は避難勧告の対象になったのは、神奈川県が指定する「土砂災害警戒区域」の中にある家です。でも川崎市が発表した文書では、どこが警戒区域かわからないのです。

tama警戒区域は、市が以前に発行したハザードマップを見ればわかります。このハザードマップは対象となる世帯にはすでに配られているのですが、いま、この大雨で避難しろと言われているのが、土砂災害警戒区域の人たちだと、わかったでしょうか。

そしてほんとうに困ったのが、市のホームページが開かなくなったことでした。私の家は警戒区域ではないのでハザードマップを持っていません。なくした人もいたかもしれないし、外に出ていてわからない人もいるでしょう。市のホームページを見ればわかるのですが、なんと9日の夕方からサーバーがダウンして、全くつながらなくなったのです。

結局多摩区では、8世帯9人の方が避難所を利用したそうですが、それだけでよかったのか、検証が必要だと思います。

多摩川避難勧告が出たまま迎えた10日の朝、車で出かけて信号待ちをしている間に撮った多摩川。濁流がどうどうと流れています。テレビでは鬼怒川の大水害の様子を刻々と伝えています。避難勧告とか、避難準備情報とか、それが本当に対象となる人たちに伝わり、いち早い行動を促すのは、難しいことなのだとつくづく感じたことでした。被災された方々が一日も早く元の生活に戻れることを祈っています。