井口まみ
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菅中、南生田小を視察しました

先生方やPTAの方に会うたびに、「うちの学校を一度見てください」とよく言われます。40年前、川崎は人口が急増し、あちこちに急いで学校を建てました。その学校の老朽化が激しくなっているのですが、市がお金がないからと、なかなか直してくれないのです。

近所から行こうと、まず菅中学校と南生田小学校を見せていただきました。

1菅中、南生田小を視察しました 菅中には武道場がありません。市内の中学校にはほとんどあるそうですが、新しい指導要領で武道が必修になったのに、たたみもおくところがありません。いっぽう、プールは老朽化して、新しい水を入れても3日もしないうちに緑色になってしまうし、民家のすぐ横で、防犯上もよくないし、この敷地を使って武道場にならないでしょうか、というのが校長先生の提案でした。プールや地域開放の会議室なども合築して、地域にも使いやすい学校にしたいとのこと。そのほかにもたくさんの要望をうかがいました。道路に面したゴミ置き場がなくて、用務員さんが毎日門まで運ぶなんていうご苦労も聞き、「そんなことも直らないのか」と唖然としました。

2菅中、南生田小を視察しました 南生田小は、1000人を越える大きな学校です。これからも少しずつ増えると推計されているのだそうです。川崎はいま、武蔵小杉や溝ノ口など、人口急増地帯に小学校が足りなくて、増築などを予定していますが、南生田小も、実は教室が足りなくなっているのに、“急増”ではないので、対策を打っていません。そのひずみがあちこちに。教材室をつぶして、少人数教育の部屋にしたり、パソコンルームを作るために、3年1組を職員室の横に持っていったり、大変な苦労をされていますが、それも今のクラス数であればできますが、あと1クラス増えたら、図工室をつぶすしかないところまで来ています。写真は、その教材室だったところ。窓も小さくとても授業ができる部屋ではありません。校長先生は「絶対にプレハブ校舎では困ります」とおっしゃいます。いまでも、教室は足りないのですから、直ちに検討を始めるべきです。

武道場にしても、足りない教室にしても、お金がないということで済ませてはいけないのではないでしょうか。子どもたちにとって、その1年は一生の中の1回きりの1年間。臨時はありえません。正面から求めていこうと思います。

3菅中、南生田小を視察しました 実は南生田小は、「トイレがにおう」という苦情があって、行こうと思ったのです。この日は雨降りで余計に空気がこもって、実はほんとうににおうのです。廊下を歩いていくとうわあ…。教室までながれているのでは、これは直ちに直さなければならないと決意して帰ってきました。