井口まみ
井口まみ井口まみ

くらしの相談センター5周年のつどいでした

DSCF3104私が所長をつとめる「くらしの相談センター 多摩」が開所5周年を迎えました。毎年6月にやっているのですが、今年は私の選挙もあり、延ばし延ばしになっていました。戦争法案阻止のたたかいをセンターとしても全力でやり、5年間で724件もの相談を受けてきた役割をたくさんの人たちと共有したいとよびかけ、会場いっぱいのほぼ70名の方が参加してくださいました。スタッフが作った手料理が並び、壁にはこの5年間の活動のまとめが壁新聞になっていました。

井口この日は地元の老人クラブの敬老会があって、きばって着物を着ていったので、そのままのかっこうです。中秋の名月の日でしたから、月とウサギの帯がようやく出番でした。この5年間の多くの皆さんのご協力や新たな出会いに心から感謝し、このひどい政治の中で一人でも困っている人を助けるために引き続き頑張りたいと決意を述べました。

このつどいでは、まず最初に、センターが1年間受けた相談の中でもっと知識があればなあ、と思ったことを専門家から学ぶという時間を取っています。これまで生活保護制度や介護保険制度など学んできましたが、今年は「子供の貧困」をテーマにしました。子どもたちの引きこもりや学習を支援しているこども若者支援活動家で地元にお住まいの藤井智さんに「生き生きと暮らせる地域を作るために」というテーマで、いまの子どもたちがどういう状況なのか、私たちはどういう支援をすればいいのかという話をしていただきました。

DSCF3116子どもたちが親の経済状況によって様々な困難にぶつかっている様子は、このセンターの活動を通しても実感していました。藤井さんが事例として紹介された子どもたちの実態は本当に苛酷でしたが、私たちのまわりにもきっと存在するのだろうと思います。それをどうしたらいいのか。もちろん、親の働くところを作ること、社会保障を徹底して充実させることは前提として、そのうえで藤井さんの言葉は印象的でした。「どんな子どもも可能性を持ち生きる力を持っている。一人でも信じられる大人がいればその子は立ち直る」。そういう居場所をつくれたら。私たちの役割が見えてきました。

DSCF3136フードバンクかわさきの高橋代表からも、訴えていただきました。DV被害者の支援を通じて、誰かと気持ちを分かち合い、ほっとできる場所があることがとても大事だということを感じているという話になり、いよいよ、あたたかい地域のつながりが、今どうしても必要なのだということがわかりました。

5周年を祝っていろんな方に語っていただきました。無料法律相談でお世話になっている川崎北合同法律事務所から湯山弁護士、市村ごろう元川崎市会議員、民主商工会の池森さんなど、口々にセンターの役割の大切さを語っていただきました。共産党の岡田地区委員長は戦争法を廃止する国民連合政府の提唱を、スタッフの上山さんは秋田から寄せられた相談事例を紹介して、共産党のネットワークの素晴らしさも語られました。

坂口にぎやかに6年生バンドがうたい、恒例の「そうだんフォービューティーズ」の踊りもご披露。圧巻だったのは、稲城市の友人である坂口いくみさんの歌声でした。元プロの演歌歌手でしたが、日本共産党の候補者になったという異色の経歴。「川の流れのように」を聞いただけで、涙が出てきました。「島唄」は沖縄の地上戦の悔しさをうたったものだという解説のあとの歌声は、心にしみわたりました。

DSCF3148こんなにたくさんの方に祝っていただいて、スタッフ一同、ますますやる気がわいています。ああ、考えてみれば政治が悪くなければ本当は役割などないのですけれど。まだまだ頑張らないといけないようですね。