井口まみ
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老人クラブの敬老会で話したこと

318地元の菅地域の老人クラブが敬老会を開催しました。毎年200人以上が集まり、小学校の体育館で長寿者(今年は傘寿、米寿、喜寿)に記念品を渡し、地元の文化団体などの演芸で楽しみます。かつては記念品を渡す年齢がもっと多かったのですが、いまや渡しきれなくなったのか、この3寿で57人。90歳の方がかくしゃくと前に出てきて受け取っておられるのに、盛んな拍手が送られました。

多摩区9人の市会議員のうち、3人が菅に住んでいます。3人そろって呼ばれることが多いので、ごあいさつは順番に行っていますが、今回のこの敬老会は私の番でした。毎年、少しでも親しみを持ってもらおうと着物を着ていくことにしています。この日はちょうど中秋の名月。写真がないのですが、月にウサギの帯をもらっていたので、ようやく締めることができました。

先日菅に長く住む方から聞いた話をしました。「戦争中、菅村には350~360軒の家がありましたが、この中から戦死者が150人出たそうです」「今年は戦後70年。もし戦死などしなければ、この場所にいっしょにおられたかもしれない」。たいがいの方がそういう親族をお持ちなのでしょう。うなずく姿があちこちに。「私たちの世代の役割は、二度と戦争はしないという国を次の子どもたちにひきつぐことです」と、決意を申し上げました。

災害も多いですが、公的な対策をしっかりした上で、なんといっても日ごろの地域のお付き合いで情報を伝え合うことが命を分けるということもお話して、老人クラブの発展を期待していることを申し上げてあいさつにしました。ほんとに、老人クラブの活動で外に出て楽しい時間をすごすことは大事だと思っているのです。