井口まみ
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【07.05.20】向ヶ丘遊園跡地はどうなる?

2007,05,20, Sunday

2007,05,20, Sunday 

今年1月、小田急電鉄㈱は、閉園した向ヶ丘遊園跡地の利用計画を発表しました。その計画がどういうものか実際に現地を見ようというウォッチングが開催され、雨上がりの土曜日、参加しました。
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6年前。向ヶ丘遊園地が廃園になると決まり、首都圏最大級の緑地を公園のまま残してほしいという、川崎市民だけでなく子どものころから遊園に親しんだ県内外のたくさんの人たちの大きな運動が起こり、精力的な活動がすすめられてきました。この運動によって川崎市も小田急と緑を守ることを中心とした話し合いをすすめ、2年前には基本的に緑を守ることを約束した「基本合意」が市と小田急で結ばれ、小田急が内部で具体化を検討していました。
ところが発表された案は、850戸の大規模マンション。これにはびっくりしました。「向ヶ丘遊園の緑を守り、市民いこいの場を求める会」が開催した、昨日の「ばら苑から小田急電鉄の開発計画予定地ウォッチング」は、この計画案の現場をみて、「もしこれができたらどうなるか考えてみよう」とよびかけられたものです。いやあ、百聞は一見にしかず。「これはこの緑の景観をそこなうものだ」ということがよくわかりました。
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近隣に住んでいれば、誰もが一度入ったことがある遊園地。入口の大階段とそのまわりの緑はシンボルでした。この府中街道沿いの敷地には、幅100メートルにわたって高さ20メートルの建物が壁のように作られます。100メートルというのは、写真の白いシートのところから向こうのボーリング場まで。ちなみに電柱は高さ12メートルだそうです。そのため、道路の反対側からは、緑は一切見ることができなくなるというのです。
ジェットコースターやお化け屋敷があったところは、5階建てのマンションが10棟ほど建ちます。そのために、写真のような見事な桜の木が切られてしまうほか、閑静な住宅街の目の前につきささるように建物ができる計画です。これには、隣接する五所塚町会が、「配慮してほしい」と要望書をだしているほどです。
朝、強い雨が降ったにもかかわらず、50人近く集まったでしょうか。主催者の「遊園の会」や近隣の住民の皆さんが、「環境に配慮した建物にしてほしい」と強く願っておられることがよくわかりました。ウォッチングの最後は公開中のばら苑。最も花がきれいな時期で、甘い香りのなかでみんなの思いを交流してきました。この緑、なんとしても後世に残すためにがんばりたいと思います。 04