井口まみ
井口まみ井口まみ

名古屋市で視察しました

市議会環境委員会の視察二日目。名古屋市の「低炭素都市なごや戦略」と「なごや生物多様性センター」が視察テーマです。

IMG_5501[1]国の目標にあわせ、2020年までにCO2の排出量を25%減、2030年までに8割減という目標を持ってどこの自治体も取り組んでいますが、なかなか難しいというのが実態です。再生可能エネルギーの普及などでは、川崎よりも多くの助成を行っていました。「低炭素モデル地区」としてやっているのが、広大な工場跡地に大規模商業施設と文化施設や住宅を集約し、エネルギーの供給をこの中で完結させるという町をつくるために、すでに都市計画決定を行い、ガス会社や大手不動産会社が着手しています。同時に既成市街地でもまちづくりプロジェクトをおこなっていますが、こちらはなかなか難しいようです。でも、これからわざわざ街をつくるより、既成市街地での試みを成功させることの方が、より省エネになり必要ではないかと思った次第。

IMG_5500[1]生物多様性センターは、全国でもこの課題でセンターを持っているのはとても珍しいとのことで、中部圏の貴重な生物の保全と、外来種の排除を市民の協同で行っているとのこと。市内に100か所以上あるため池や名古屋城のお濠をさらって、すべての生物を採取して外来種を取り除き、元に戻すという「池干し」はとても楽しそうでした。

IMG_5514[1]外来種の対策は、私も議会で取り上げたことがあります。ミシシッピアカミミガメはミドリガメとして売られたものが、30年もすると60センチくらいになり捨てられて大繁殖しています。多摩川にもいる!!スイレンも日本固有種を駆逐しています。専門的に市内の自然を守る活動をする部署があることに、ほんとにおどろきました。

いつも各地の自治体を視察して思うことがあります。百聞は一見にしかず。ホームページなどでだいたいのことはわかるけど、その施策を取組み始めた最初の思いや、実際に運営していく工夫などはやっぱり聞いてみないとわからない。先例をしっかり学んで、いいことはどんどん実現できるように提案していきたいと思います。