井口まみ
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長崎市乗り合いタクシーに乗ってみました

2007,08,10, Friday

長崎に行きました。こんな機会はめったにありません。どうしても見てきたいものがありました。乗り合いタクシーです。
2007,08,10, Friday
長崎の狭くて急な坂は有名です。高齢者の足を確保するために、ワゴン車で乗り合いタクシーを市の事業として実施していること、それがとても好評で、いくつかの路線は黒字だということは、知っていました。実際に乗ってみたいとずっと思っていました。
世界大会の日程が早く終わった二日目、市役所に行って担当の方にもお話をうかがいました。乗り合いタクシーを始めて四年。一年間の運行経費と運賃収入の差額が出ればそれを補填するという方法で市が補助しています。四路線のうち、一つはずっと黒字で、あとは赤字ですが、総額でも、わずかなものであり、これからさらに路線を増やすことを検討しているとのことでした。
実際に乗ってみました。自分の家に行くには、必ず107段の階段を登らなければならないというおばあさんと一緒になりました。タクシーは普通自動車でもすれ違えないような、ほんとに狭い坂道をガーッと上って行きます。こんな道、多摩区にもあるある!
2007,08,10, Friday 2
おばあさんは「近所の人達は若い人に引き取られていって、まわりの家はどんどん空き家になっていく」といいます。自分たち夫婦は行く所もないので、107段を上り続けるしかない。階段の真下で車を止めてくれる乗り合いタクシーはほんとにありがたい、と、とつとつと話してくれました。
市役所の担当者は、「公共交通機関にしたのですから、補助は当然」といいます。当たり前です。一円も補助しようとしない川崎市の姿勢をなんとしても変えさせたいと、あらためて思った長崎での体験でした。