井口まみ
井口まみ井口まみ

歳の神と成人式の日でした

成人の日。

IMG_5950[1]朝9時半から菅仙谷の地域の「歳の神」が始まりました。いわゆるどんと焼きです。こういう行事を行なえる場所がどんどん減っていますが、ここは典型的な谷戸でこの先に家もなく、農家の方が田んぼと畑を残してくれているので、こうして毎年開催できます。地元の皆さんが昨日からやぐらを組んで、伝統のお繭玉もたくさん作りました。今朝は暗いうちから餅つきをして、お汁粉をふるまってくれます。たいへんだと思いますが、こうしてたくIMG_5960[1]さんの人たちがしめ飾りを持って集まってくるのを見ると、がんばってこれからもぜひ続けてほしいなぁ、と願わずにいられません。今年は風もなく、あっという間にやぐらが燃えていきました。お繭玉をこの火で焼いて食べれば風邪をひかないそうな。今年も一年、無病息災で暮らせますようにと祈りました。

IMG_5961[1]午後は成人式です。川崎市は市のアリーナで午前と午後に分けて1か所で開催するので、会場はきれいな晴れ着やスーツの若者でいっぱいです。小学校や中学校の同級生が集まるのですからもう大騒ぎ。毎年のことながら壮観です。式典で成人の代表の女性が心打つ話をしました。今年成人式を迎えた彼女たちが生まれた1995年は、阪神大震災が起こり、サリン事件が起こった年でした。彼女は「私達は災いの年に生まれたと一生言われることを自覚してきた」と言います。ああ、そうだったなあ。あの年に生まれた子どもたちなんだ、と確かに思います。彼女は東日本大震災が起きたとき、何かしなければとボランティアに行き、大学も防災を専門に学んでいるそうです。人は生まれた時代を背負っているのだなあと思い、感慨深く聞きました。この20年、不況が続き、雇用制度や社会保障の改悪が続いて、若者たちが明るい将来を見通すことができなくなっています。若者を大切にする政治を実現しなければならないとあらためて感じた成人式でした。