井口まみ
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プチョン市訪問2日目ーハードな日程でした

韓国で7月に最高気温が34度とか、湿度が日本の梅雨並みということはないのだそうで、言葉はわかりませんがニュースでたいへんな暑さだと言っているらしい報道もありました。いやはや、暑い!

IMG_7516[1]二日目はめちゃめちゃハードでした。朝10時からプチョン市商工会議所との懇談、半導体企業の視察、昼食はプチョン市議会議長主催の昼食会で参鶏湯をいただき、国も支援している漫画映像振興院を院長の案内で視察し、韓屋村で韓国キムチ協会会長直々のキムチ漬け体験をさせていただき、夜7時からプチョン・川崎友好都市提携20周年記念コンサート、そして10時半からプチョン市長主催のレセプションと次々と行事があり、ホテルに帰ったのは深夜12時半でした。ほとんどが川崎市長と一緒の行事で、このスケジュールをこなすのは準備する側もたいへんだったと思います。

それぞれいろんなことを感じましたが、とりわけこの日は自治体の議員が海外視察をする難しさを垣間見た感じがしました。

国内の他の自治体を視察するときは、同じ日本の法律の範囲内でいかに住民のために工夫するかということを共通の土台に立って学ぶことができます。しかし、国が違うと、そもそも法律も違えば政治の仕組みも違うので、その自治体がやっていることをそのまま川崎でも取り入れることができるのかはわかりません。この日、商工会議所でとても丁寧な日本語の説明で、プチョン市の商工会議所が行っている中小企業支援の様々な取り組みを学ぶことができましたが、それをそのまま日本で応用できるかどうかは、もっと突っ込んでうかがわないと、やっぱりわからないのではないかと強く思いました。こうした1時間程度の視察では時間もなく、通訳の方を通してその場だけで理解するのも難しいだろうなあと思いました。

IMG_7559[3]漫画映像振興院はプチョン市が運営しているもので、国からも補助金が入っているそうです。広い施設を利用して、韓国の漫画を歴史的に展示・保存するとともに、国内の若手漫画家300人を原画の作成から出版まで支援しているそうです。4Dの体験型シアターまでありました。最近の漫画はすべてそろっていて、閲覧もできるそうで、70年代に少女漫画にどっぷりつかってきた世代としては、これが川崎にあったら日参ししてしまうだろうなあ、とは思いますが、国が補助金を出しているということは、国のスタンスや仕組みが違うということ。どんな経過で、どうやって運営しているのか、そこまでつっこんで聞くこともできず、一時間ほどでお別れしてきました。

海外視察はもちろんいろんな勉強にはなると思いますが、じっくりと事前にも現地でもしっかり勉強して、何をどうわが自治体に生かすのか、きちんと分析をしなければなりません。しかし、限られた時間で駆け足で行くというのでは、結局役に立たないのではないか。まして市民の税金を使って、ものすごい忙しい日程でなんて、あえて無理やり行くことはないんじゃないか、と身をもって実感したのでした。