井口まみ
井口まみ井口まみ

JR稲田堤駅の橋上化促進へ、市長に申し入れ

市長申し入れ8月22日、私の住む菅町会の町会長さん、商店会長さん、小学校のPTA会長さんがそろって市長に申し入れに行くので、随行してほしいと要請され、参加しました。おりしも、台風9号が関東平野を直撃しているまさにその時間だったため、町会長さんと商店会長さんは地元を離れられず、代表してPTA会長さんが来られ、市長に面会しました。菅町会の中には市会議員が3人も住んでいるため、3人がいっしょに行きました。

踏み切り写真JR稲田堤駅の橋上化が決まって6年が過ぎました。2年前には駅舎の形も決まり、来年度には完成という説明もありました。しかし、用地買収に手間取り、いまだに地権者の方たちとの話し合いが終わっておらず、設計などは進んでいるものの、工事に入るめどが立っていません。一日5万人が利用する駅。朝晩、踏切を渡らなければ改札に行けない人たちがごった返し、車もひんぱんに通ることから、安全対策のために一日も早く橋上化にしてほしいというのが地元の人たちの切なる願いです。この思いを町会長さん先頭に市長に伝えて対策をとってもらおうという申し入れです。

申し入れは3点。2年前、市が具体的に用地買収の話し合いに入る前に、およその合意が得られたとして行った住民説明会以来、一度も開かれていない説明会を開き、いったいいまどうなっているのか、打開策はどこにあるのか説明すること。地権者と親身な話し合いを行い、納得を得て事態を打開すること、それまでの間の危険な踏切対策として、暫定的に南口に臨時改札を作ること、でした。市長は「この踏切の安全対策は緊急の課題と認識している」ということは明言し、説明会は開催すると答えましたが、具体的な打開策は「難しい」として触れられませんでした。

用地買収の交渉は難しいケースが多いと思います。住むところや生業を営むところを変えよというのは一生の問題です。だからこそ、誠意をもって話し合いを行うしかないでしょう。買収の基準を変えることはできない場合でも、知恵を絞れば打開策は見えてくるのではないかと思うのですが。そこには話し合いをきちんと行う信頼関係が必要です。市として、地権者の方だけでなく、このまちの市民と信頼関係を作る一段の努力が求められているのではないかと思います。

町会の皆さんは、この要請項目で議会請願を行うそうです。委員会でも住民の立場にたってしっかりと議論してもらいたいと思います。