井口まみ
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環境委員会で視察に~金沢市と富山市へ~

2007,10,19, Friday

市議会で所属している環境委員会で視察にいきました。今年は金沢市と富山市です。環境委員会が所管しているのは環境局、交通局、水道局なので、今回は金沢市のゴミ処理場と、両市の交通政策を視察しました。
まず金沢では、市役所で「あるいて暮らせるまちづくり」」と称して、条例まで作って、車に頼らなくても公共交通機関で出かけられるまちづくりをしている様子を詳しく勉強しました。道路が狭い金沢市内に、なるべく車を入れない、年をとっても車がなくてもちゃんと生活できる町をつくる、そういうはっきりしたポリシーを持ってまちづくりをしている様子がよくわかり、とても参考になりました。この条例はぜひ読んでみようと思います。
そのあと、「戸室リサイクルプラザ」を実際に見ました。冬、雪が降れば4WDでも通勤が危険だという相当山のなかに建っています。ここでは、不燃ごみや粗大ゴミのは再処理や埋め立てをおこなうほか、例のプラスチックゴミの圧縮・梱包をおこなっています。杉並で検出できない有毒ガスが出ているのではないかと問題になり、川崎市の麻生区と多摩市の境で、多摩市の施設建設反対運動が起きている問題の施設です。初めてその処理方法を見ました。たいへんだということがよくわかりました。
2007,10,19, Friday  2007,10,19, Friday 2

家庭から出るプラスチックゴミは、、いろんなものがごっそりまざっています。ちょうどぱッカー車がゴミをどーッと落としているところを見ました。このゴミを軽いものは吹き飛ばして分別したあと、汚いものやリサイクルにむかないゴミを、なんと人の手で分別しているのです。ここではシルバー人材センターから来てもらているとのことでした。その様子をモニターで見ましたが、とても続けられる仕事ではないと思いました。21年度には川崎市でもプラスチックの分別を一部地域で始めます。人の手をこんなに煩わせなければリサイクルできないものを、しかも、圧縮すれば有害物質が出るかもしれないという代物を、こんなに大量に消費していいのだろうかという根本的な疑問を持ちました。
2007,10,19, Friday 3

翌日は富山です。富山でも、ミニバスや路面電車を使って、「車に頼らないまちづくり」をしようととてもがんばっておられました。実際に乗ったのが、「富山ライトレール」です。廃止されようとしていたJRの路線を買い上げて、近代的な路面電車にし、15分おきに走らせたら、それまで車でしか家を出たことのない高齢者が、買い物や病院に行かれるようになった、と利用者が大きく増加したとのことでした。そして、この整備のために、市の予算をたくさん持ち出したのですが、それを市民に納得してもらうために市長は繰り返し市民と話し合いを行い、最終的に8割の市民が支持をしたそうです。ミニバスにも経費の45%の補助を出しています。そうしてでも、年をとって車に乗れなくなっても出かけられる町にしたいという思いが強いということを感じました。
2007,10,19, Friday 4

どのまちも高齢化、環境問題など同じ課題を抱えています。それをどう解決するか、それぞれに知恵を絞っていて、参考になると思いました。ただ、富山市役所は…。市役所と知らされなければ、どこの酔狂な企業の建物かと思いました。バブルのさなかに建てたのだそうで、「いまならとても市民の同意は得られない」と市の方も言っておられました。全国の自治体でいろいろです。参考になることはどんどん取り入れて、議会活動に生かしていきたいと思います。