井口まみ
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ヨネッティのプール利用料やごみ処理手数料などの値上げに反対 — 環境委員会で井口議員が質疑

IMG_8125[1] 川崎市は今年7月、公共施設の利用料や事業者のごみ処理手数料などの料金を見直す「利用料・手数料の設定基準」を発表しました。これに基づき、今回の市議会に市民館やスポーツセンターなど、身近な施設の料金の値上げ議案が一斉に出されました。井口議員は所属する環境委員会で余熱利用市民施設(ヨネッティ王禅寺・堤根)のプール利用料などの値上げとごみ処理手数料の値上げの議案について審議しました。

※インターネット中継を見ることができます。http://www.kensakusystem.jp/kawasaki-vod/cgi-bin4/ResultFrame.exe?Code=urbk4h9hv7qkft8mhm

スポーツ施設は誰もが使えるために

ヨネッティや多摩スポーツセンターのプール利用料は来年4月から1・1倍の値上げをするという案です。スポーツ施設は「一定の利用者がその便益を受け、かつ民間でも類似のサービスが提供されている」ことから、「利用する方としない方の公平性・公正性を確保する」ために、料金をもっと高くして運営コストの50%は負担すべきだといいます。

委員会では、市は井口市議の質問に、ヨネッティは「市民全体の財産であり、誰もが利用することができ受益者となりえる」施設だと答弁。民間のスポーツ施設は料金も高く誰もが利用できるわけではないため、井口市議は「コストの50%を利用者が負担するような施設には当たらない」と強調。値上げ案に反対しました。

個人住宅の浄化槽の清掃手数料は値上げすべきでない

今回の手数料の値上げは主に事業者に対するものですが、この中に個人住宅の浄化槽の清掃手数料が混じっていることが明らかになりました。

市内の個人住宅に設置されている浄化槽は約3000基。下水道が整備されていないために設置しています。法律による年1回の清掃の手数料が4300円から6450円と1・5倍に値上げされ、さらにいずれコストの100%を利用者が支払うことになり、現在想定される料金は2万円になることが委員会の中で明らかになりました。井口市議は「公衆衛生の保全は市の仕事。浄化槽の清掃手数料は値上げすべきではない」と強く求めました。

中小業者の経営に心寄せるなら、ごみ処理手数料を今上げるべきでない

事業者のごみ処理手数料の値上げは、中小業者の経営に打撃を与えることもあきらかにしました。ごみの焼却のための手数料を1キロ12円から15円へ値上げするもので、直接的には収集運搬事業者に影響が出ますが、収集運搬事業者も中小業者であり排出事業者に対して値上げをせざるをえません。かつて川崎市は小規模事業者のごみ処理手数料に控除を行っていました。井口市議は「長引く不況の中でそうした配慮もせずに手数料を値上げすることは、市内の中小業者全体の経営を大きく圧迫するものだ」として反対しました。

※これらの議案は本会議の採決で日本共産党は反対しましたが、他の議員の賛成により可決されました。