井口まみ
井口まみ井口まみ

川崎のみどりを守ってきた人たちとの楽しい交流がありました

IMG_8891[1]冬晴れのさわやかな朝、多摩区のど真ん中に残っている雑木林でおまつりがあると案内をいただき、行ってきました。14回目になる「ひなた山ぼっこ祭り」です。

IMG_8899[1]小田急線で向ヶ丘遊園駅を小田原方面に出ると、すぐに右手にきれいな雑木林が見えます。住民の運動で市の緑地として保全され、もう20年以上ひなた山うるわし会の皆さんが、地元の小中学校などといっしよにこの山を手入れしてきまた。この祭りでは、様々な特技を持った人たちが腕を振るい、この山で採ってきた竹やシュロの葉で工作したり、丸太切りや落ち葉のプール、焼き芋など、太陽の恵みを体いっぱい浴びることのできる準備がされています。

IMG_8893[1]開会にあたり、富士山にある神社の神主さんが「日本では古来、太陽や山や木など、自然を神としてうやまい、自然とともに生きてきた。その自然を次の子どもたちに残していくことが大事」とごあいさつされ、安全祈願の祝詞をあげました。そのあと、この地域に伝わる謡「五反田節」を保存会のみなさんが披露。鎌倉時代、一帯を治めていた稲毛三郎重成に北条政子の妹が嫁いでくるときに歓迎のために歌われたものだと伝わっています。自然のパワーと歴史の流れを感じて、なんだか元気になりました。

トン汁もいただき、ステキな日曜日になりました。空いている土地があればすぐに開発したくなる都市部で、こんな貴重な緑を残していくことは、実は本当に大変です。川崎市もいま、あちこちで開発か保全かで綱引きをしていて、12月の市議会でもとりあげたばかりです。楽しそうなみなさんの顔を見ていて、この綱引き、負けていられない、と思いました。