井口まみ
井口まみ井口まみ

自治体学校で学んでいます

IMG_9978[1]千葉市で開催されている「自治体学校」に参加しています。全国の自治体職員や議員、学者など、民主的で「福祉の増進」に寄与する自治体にしたいと願う人たちが集い、3日間みっちり勉強します。

一日目は「住民参加で輝く自治体を」というテーマのシンポジウム。こういうところでなければとても揃わない豪華なメンバーで、いまの国政、地方政治を分析しています。 大阪維新の会の無茶苦茶なやり方は、実は開発優先の市政の行き着く先だということに、川崎市も同じ路線ではないか!都議選の結果は、アベ政治を倒したあとの受け皿ができたら政治は変えられることを示したという話に、なるほどー。

IMG_9983[1]2日目は一日かけて分科会です。私は「上下水道のコンセッション・広域化は住民から『いのちの水』を奪う!」に参加しました。コンセッション?なんだそりゃ、と思って行ったのですか、主催者の思惑を超えて50人以上が参加。いろいろ聞いていくうちに、国は本気で水道を民営化する気だということがよくわかり、恐ろしくなりました。

全国各地から、上下水道をコンセッションする=施設は自治体のものにしておくが、運営から経営から全て民間にやらせる、ということが行われている報告が相次ぎました。また、川崎の比ではない無謀な広域化も国主導で行われています。コンセッションは下水道はすでに合法化され、浜松市が乗り出しました。水道は今年の国会で継続審議になったため、これからのたたかいにかかっていますが、すでに法律ができることを見越した動きを宮城の県会議員さんが報告しました。

IMG_9979[1]市町村の自己水源をなくして、事業者を統合して無理やり大きくするという事態に直面している香川県の丸亀市や埼玉県小鹿野町の報告は、川崎の生田浄水場のたたかいをほうふつとさせました。「近くて安くておいしい水をどうしてやめなければならないのか」というごく当たり前の市民の思いが踏みつぶされています。滋賀県の伊賀市ではいらないダム建設をやめさせるため、繰り返し全戸配布を行い、市議選では反対派が一人から三人になり、現職が何人も落ちた、という報告も。

分科会は、「水道は福祉だ」という信念で働いている自治体職員の組合の皆さんによって企画されました。報告もただ「たいへんだ」というだけでなく、どうしたら「いのちの水」を守れるかという報告に力が入りました。24時間365日どこにももれなく水を配ることは、もうけ追及では絶対にできないこと、その技術を途切れることなく若い職員に伝えることが必要であること。時間がかかっても市民に水道事業の大切さを伝えること。難しいけれどやらなくちゃいけないことをみんなで確認しました。

IMG_9988[1]そのあと、生活保護の講座にも参加。ここでも目からウロコです。さっそく相談センターで活用できることがわかりました。ここ数年、自治体学校に参加できなかったのですが、こうしてみっちり学ぶと、なんだか頭の中が満たされていく気がします。明日が最終日。社会教育についてです。しっかり学びたいと思います。