井口まみ
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障がい者への差別をなくすためには…

ある障がい者団体の方が、川崎市に要請に来られ、同席しました。詳しくは書けないのですが、ある部署で障がい者に対する対応があまりに差別的で、何度指摘しても改善しないため、議員も同席してほしいということになったものです。

上司に当たる人たちは頭を下げ、「今後真しに対応する」と繰り返しますが「それはこの前も聞いた」。なぜ繰り返されるのか。要請に来られた方はこう語りました。

「相模原の山ゆり園の事件以来、障がい者を差別することをよしとする風潮がずっとひどくなっていると感じている。いまの日本はそういう状況だと認識する必要がある」「ほんとうに役所が差別解消法に基づいて差別をなくすというなら、社会の風潮に職員も晒されていることを前提に、役所のすみずみまで、一人一人の職員の認識が変わるまで徹底しなければならないと思う」「しかし、役所に必要なのは、それだけでなく、市民が障がい者といっしょになったとき、障がい者を理解してもらうよう促すことも市民サービスだと徹底することだ」。

日常生活の中で日々差別に遭遇している人の重い言葉でした。役所の窓口で、バスの中で、学校で、さまざまな局面で障がい者が市民と接するところに市の職員がいる。そこで障がいに対する理解を広げる努力をしたら、それがやらされているのではなく、職員の自発的な意思でできたら、差別解消への大きな一歩になるのだろうと深く考えさせられた時間でした。