井口まみ
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北部学校給食センターを見学しました

IMG_0473[1]12月、いよいよ川崎全市で中学校給食が始まります。3つ作られた給食センターのうち、一番最後に完成した、北部学校給食センターの内覧会が行われ、11月1日、見学してきました。翌日には消毒されてしまうので、この日が、調理室のなかまで見学できる最後の日とのことでした。

IMG_0451[1]この間、全国の給食センターを見学してきたので、徹底した衛生管理や最新鋭のオートメーション化された調理器具などは、何度も見てきたのですが、それにしてもよくできていると感心します。大根の千切りも、ジャガイモの角切りも機械で一発。でも泥を落とすのは、手で洗うのだそうで、何でも機械でできるわけではなさそうです。このセンターは敷地が狭いので、全国でも珍しい3階建て。汚れたものがある場所と、洗浄され細菌などがない場所を完全に分けて上下で上手に流通するよう考えられています。アレルギー除去食をつくる部屋も完全に独立していました。このセンターを運営するための「特別目的会社」が設立されており、そこに約18年間の運営委託をします。一日6000食を作るのに、毎日約30人の職員が働くことになるそうです。12月には、多摩区の中学校にもここから温かい給食が運ばれてくるわけです。

IMG_0470[1]川崎区と幸区などに運んでいる南部給食センターはすでに9月から始まっており、見学コースもあるそうなので行ってみたいのですが、この北部のセンターは稼働してしまうと見学などはできないのです。食事をつくる場所と食べる生徒たちが遠いというのは、本当に残念です。においも音もなく、その苦労を見ることもない。ここはマイコンシティという、川崎市が工場を誘致するために作った工業団地で市の土地だからできたとはいえ、作っているところを見ることもできないなんて。

まだまだ課題の多い給食ですが、でも、生徒全員が同じものを食べて元気に育ってくれることはうれしいことです。課題を一つ一つ解決していくことで、より良い給食にしていきたいと思います。