井口まみ
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第67回稲田つつみ寄席で寒さ吹っ飛びました

川崎の北のはずれで30年続いてきた稲田つつみ寄席。今回も小さい規模ながら、大笑いして楽しい時間を過ごしました。

IMG_0657[1]前座は昔昔亭全太郎さん。つつみ寄席初登場です。「子ほめ」を熱演しました。かっぷくのいい好青年。会社員をしていて東京に転勤して、落語にはまり入門してしまったのだそうな。入門してまだ2年目だそうですが、なかなかのもんです(なんて素人が偉そうに)。前座修業は4年。がんばってほしいものです。

IMG_0658[1]講談は若い女性です。神田みのりさん。こちらも初登場。ネタは「熱湯風呂」です。これは、あとで調べると宮本武蔵が道場破りに行き、騙されて熱湯の風呂に入れられてほうほうの体で逃げ、以来油断をしなくなったという話だそうですが、騙される前の腕試しのところで「時間となりました」。これからがいいところだったようです。でも、みのりさんの話はいかにも講談らしい、パパンパンパン!と歯切れよく、気持ちいいものでした。彼女はいよいよ来年二つ目に昇進。こちらも楽しみな芸人さんです。

IMG_0663[1]次の落語家さんも女性です。二つ目の橘ノ双葉さん。今回は初登場が3人もいる珍しい組み合わせです。創作落語の「街角のあの娘」。不二家のペコちゃんが見た街角の人間模様をおもしろおかしく。そしてホロッ。気風のいい女性です。踊りも踊れる落語家さんで、かっぽれを踊ってくれました。こういうことができるの、いいなあ。

IMG_0668[1]トリは三遊亭圓馬師匠です。私ははじめてだと思っていたのですが、調べたら11年前に出演していただいていました。「フグ鍋」を40分近くたっぷりと聞くことができました。おいしいと言われているが食べるのが怖いフグ。ようやく食べる決意ができて、一口食べたら「なんとうまい!」そこからフグに豆腐、ねぎを次々とフハフハと食べる様子の、なんとリアルなこと。きっと今夜は見に来ていた人の何割かは鍋になることでしょう。

IMG_0676[1]この寄席のいいところは、会が終わったあと、芸人さんと打ち上げができることです。落語の奥深さ、面白さにのめりこんでしまう時間です。今日も楽しかった。次は6月です。