井口まみ
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「安倍政治をかえる展望は国民の運動にかかっている」…渡辺治さんの講演会は元気が出ました

IMG_0679[1]12月9日、日本共産党川崎市会議員団主催で、渡辺治・一橋大学名誉教授の講演会を行いました。テーマは「今こそ憲法改悪を阻止する市民のかつてない共同を」。ちょっと狭い会場だったのですが140人も集まり、ぎっしりの会場で、皆さん最後まで熱心に聞き入りました。ほかに会場がなかったからここになったのですが、司会をしていた私はあやまりっぱなしでした。

渡辺先生は、10月の総選挙は、安倍首相は改憲をしてから選挙にしたかったが、野党共闘が進んでしまったら絶対に負けると、やむにやまれず追い込まれて解散したこと。しかし、希望の党の結党と民進党の解体によって、結果として改憲勢力が3分の2以上になり、思惑は半分成功したこと。しかし、半分は失敗したと述べました。それはこの3年間の「憲法変えるな」という国民の大きな運動が生き、「改憲勢力だけにさせるわけには行かない」という人々の声が、立憲民主党の結党と、野党第1党への躍進を作り上げていった。それが安倍首相の思惑を大きくくずした、といいます。

IMG_0678[1]そのうえで、渡辺先生は、今大切なのは、国会で3分の2の議員によって改憲を発議するまえに、「安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名」=3000万人署名を必ず成功させ、発議させない世論を作り上げることであり、それはできる!と訴えました。 3000万人といえば、この総選挙で立憲民主党や共産党などに投票した人の2倍になりますが、安倍首相のおひざもとの山口県の出口調査でも、比例で希望の党に投票した人の65%が、憲法を変えることには反対とこたえていることを上げ、「そういう人たちのところにも手が届き、署名をしてもらえば、3000万は達成できる」「ひろく署名運動が広がったとき、国会議員も変わらざるをえない。国会議員を変えて改憲を発議させない国会を作ろう」と言われました。

登戸21時間50分休憩なしの講演と、質問に答えて約1時間。3時間ほとんどぶっ通しの内容をチョー簡単に!まとめればこういう内容になるか、と思うのですが、私がいちばん感動したのは、「政治は国民の声によって動いていく」という確信です。共産党は減ってしまったし、改憲勢力が3分の2以上をとるし、どうなるのだろうという思いがどうしてもぬぐえなかったのですが、渡辺先生は「このまま安倍首相の思いのとおりには行かない」ときっぱり。3000万人署名の意義を繰り返し語られました。

登戸1私も毎週土曜日、登戸駅頭で演説を行い、この署名をお願いしていますが、選挙が終わると市井は政治になかなか関心が向かない雰囲気。でもそのなかでも駆け寄って署名してくださる方や、私の演説にうなづいてくれる方がいます。この努力をもっと続けようと勇気をもらいました。