井口まみ
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西生田で土砂崩れ

2008,04,09, Wednesday

2008,04,09, Wednesday

昨夜、「多摩区西生田で強風と降雨のため土砂崩れがあった」というFAXがはいってきました。今朝の新聞にも報道されており、あわてて現場に行きました。行ってびっくり!!大きなケヤキの木が根こそぎ倒れています。斜面の上に行ってみると、上のお宅の基礎のところまですっかりえぐられていて、あと少しケヤキの根が張っていたら、土台までもっていかれたところでした。
近所の方にうかがうと、ここはうっそうとした竹林で、どんなものができるのか、誰が工事をするのか何の説明もなく、ある日この竹がいっきに伐採されたとのこと。こんな斜面の竹林を伐採するというのは、素人でも知っている、とても危険なことなのです。まして斜面のてっぺんに大木があるなんて。そして、おとといのあの大雨と強風です。これは倒壊してくださいというようなものだと、見に来ていた専門家が言っていました。
いちばんそばに建っているお宅の皆さんは、当面は夜は近所の家に避難することになりました。それくらい危ないのだそうです。これから斜面の養生をどうするのか、業者には重い責任が課せられています。完全に安全を確保するまで、行政もきちんと指導をする必要があることは言うまでもありません。
同時に私はもう一つ問題意識を持っています。こういう斜面を開発するとき、行政の指導のなかに、斜面の安全性というのは、まったく基準がないのです。だからいつも工事中の不安が問題になってきました。なかには、木を切り倒してから倒産してしまい、何の安全対策を打たずに逃げてしまった業者もいます。土地代の安い斜面地は、開発業者にねらわれています。緑を切り倒したうえに、こんな事故がおきてはたまりません。この根本的な解決が求められていると、つくづく思いました。