井口まみ
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6月議会一般質問 その2――生田地区に市民館図書館分館を

6月22日の川崎市議会第2回定例会一般質問で、生田出張所の建て替えに関して、市民の声をとりあげ、市民館図書館分館の必要性をただしました。この課題を取り上げるのは、もう8回目くらいでしょうか。

土日夜間に使える集会室を整備する

IMG_0259[1]今年3月の「多摩区役所生田出張所建替基本計画」は、事前に地域住民による意見交換会を行い、その意見を踏まえて策定されました。こうした手法はあまりとられたことがなく、歓迎されています。質問で「その意見がどう取り入れられたのか」とただしました。

鈴木賢二・市民文化局長は、意見の多かった休日や夜間の利用について、市民が使えるよう設計を考えていること、運営についても休日夜間に利用できるように、これから調整を図る、という趣旨の答弁をしました。

出張所には図書室はなく、整備する計画はない

昨年夏に行われた意見交換会では、5つのグループに分かれ、どういう出張所にしたいか自由に意見を出し合いました。すべてのグループから出されたのが「図書室を作ってほしい」という意見でした。基本計画案のパブリックコメントでも図書館整備を求める意見がありましたが、市の回答は「市に図書館分館を新たに整備する計画はない」というものでした。

私は「該当する住民の意見をまとめたのははじめてであり、市民館図書館分館の機能が求められていることが改めて明らかになった」「住民の皆さんの要望をかなえるには、出張所機能の一部に解消せず、根本的な解決が必要」として、教育委員会に対し、生田地区に図書室と市民館機能を持つスペースの整備を求めました。

教育次長は「学校教育に支障のない範囲で学校施設を開放するなど生涯学習の場の提供に取り組んでいる」と従来の答弁にとどまりました。井口市議は「シニア世代を対象にする活動が増えている。学校では対応できない」として、「新たな建物にしなくても、空き店舗などを借り上げるなどの手法もある。知恵を絞って市民の願いをかなえるべき」と求めました。

新たな出張所にはユニバーサルデザインと蓄電池を

2017-04-24-10.43.51もう一つ大事なことを質問しました。新たな出張所について、「ユニバーサルデザインにするとしているが、トイレはLGBTの方たち、とりわけ自分の性別に違和感のある人たちへの対応として、『だれでもトイレ』『みんなのトイレ』などの表記にすること」や震災対策として太陽光パネルと蓄電池を備えて、停電時も夜のあかりを確保することを求めました。渋谷区の区役所庁舎では、「だれでもトイレ」として表示もレインボーカラーを使っていることを紹介しました。

鈴木市民文化局長は「誰もが快適に利用できるよう、多機能トイレのサイン表示は工夫する」「太陽光発電による電力供給を検討する」と答えました。