井口まみ
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6月議会一般質問その3--やっぱり生田浄水場の復活を

5月30日の環境委員会で報告のあった、神奈川県内広域水道事業団のポンプ事故について、一般質問で引き続き取り上げました。

委員会の記事はこちら→http://www.iguchi-mami.jp/archives/6096

川崎市は、通常、一日約50万㎥の水道水が必要で、このうち約半分は自己水源である相模湖から、あと半分はこの企業団の小田原からの水に依存しています。今回はたまたま別ルートで川崎市や横浜市などが水を融通し、緊急に6日間だけ43万㎥の水を確保できたため断水という事態にはなりませんでした。

企業団から水が来なくなったらどうするのか

まず、どうやって6日間だけ43万㎥もの水を確保できたのかただしました。これはすべて相模湖からの水であることが明らかになりました。小田原から水が来なくなったため、企業団は相模湖に水利権を持っている川崎市と横浜市から、使っていない水を融通してもらいました。しかしそれでも足りず、国土交通省の許可を取って相模大堰の水利権を相模湖に臨時に付け替えて相模湖の下流の沼本ダムから水を取ったのです。

さらに「水利権を付け替えるなどというやり方は恒常的にできるのか」とただしました。金子督・上下水道事業管理者は「緊急時に期間を限って許可される」と答弁し、たまたま今回はわずかな期間だったので国が認めてくれたということが明らかになりました。私は「災害だけでなく、企業団の設備の故障でも小田原から水が来なくなる可能性があり、相模湖からいつでもとれるわけではない」として、長期に企業団の水が止まったときの対策を求めました。金子上下水道事業管理者は「東京都と緊急時に水道水の相互融通できる連絡管を整備しているので、それで確保する」と答えました。

生田浄水場の復活こそ、緊急時の対応策

これははっきり言わなければなりません。「東京も災害にあったら相互融通などできない。別の自己水源をもつことが絶対に必要だ」「生田浄水場は老朽化したろ過池と揚水ポンプを新設すればいつでも復活できる。市民の命の水を守るために生田浄水場の復活を求める」と述べました。

生田浄水場用地の有効利用に公園も検討を

生田浄水場の東半分は更地になり、何も手がついていません。「どうなっているのか」という声が上がっているので、市民に説明すべき」とただしました。

金子事業管理者は「ふれあい広場や多目的広場を整備するとともに、グラウンドやテニスコートなどのスポーツ広場を民間事業者が整備するよう、今年度中に事業者を再公募する。機会をとらえて地域に説明する」と答えました。私は「この生田小学校区は公園の足りない地区であり、街区公園にすることも含め検討を」と求めました。