井口まみ
井口まみ井口まみ

今度は横浜市のリハビリテーションセンターの視察です

2008,04,28, Monday

先週の神奈川県総合リハビリテーションセンターの視察に続き、25日、今度は横浜市総合リハビリテーションセンターに行ってきました。川崎の障害者施策を充実させたいという思いはいよいよつのりました。
新横浜駅から歩いて10分、日産スタジアムの隣という場所。七沢に比べてなんと便利のいいこと。ここはなんといっても、「ラポール」という障害者のためのスポーツセンターがあることで有名です。あの水泳の成田真由美さんが川崎市から通っていると議会で取り上げたこともあります。ラポールもしっかり見学させていただきました。
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「リハビリというのは、機能回復の訓練をするところです。そのために必要なものはすべて揃えてあります」と、運営する事業団の総務課長さんは言いました。何よりも大切なのは、その人がどうやったら社会生活をするのに必要な機能を持つことができるかという相談事業で、たくさんの専門家がみんなで知恵を絞って本人を交えて話し合う。そのための専門家をそろえています。びっくりしたのは、必要ならば機械まで作ってしまう。そのための技術者がいる。建築士も職員として雇用していて、おうちの改修も考える。写真は全身マヒの人が自分の意思をしめすために、枕もとのチューブに息をはいたり吸ったりすると、足もとの画面が表示されるという機械です。これは商品化され、介護用品として普及しているそうです。病院も併設され、病院のなかに作業療法室、理学療法室などが整備されています。「医学的な所見なしにリハビリはできません」と説明でも明言されました。
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ラポールはとても立派で、障害があってもたくさんのスポーツに挑戦できる、一人で行っても丁寧に教えてもらえるという体制がととのっていました。プールはもちろんのこと、ボーリング場が人気です。視覚障害があっても、車いすでも、手すりにつかまりながらでも楽しめます。サウンドテーブルテニスとは、球のなかに細かい石のようなものを入れて転がると音がします。それをめがけて転がす卓球です。この種目のために、防音室がしつらえてありました。館長さんは言いました。「障害があるからこそ、思い切り体を動かし、動かせるところをしっかり動かす、そのために障害者のためのスポーツ施設はどうしても必要です」。
さあ、川崎はどうでしょう。リハビリテーションセンターといいながら、今度の計画では、医療施設はありません。機能訓練をする場所もありません。スポーツセンターは平成27年度以降に検討するというだけです。いまのままでは、入所施設の改築だけがメインです。もっと障害者の皆さんの声を聞きながら、川崎に本当に必要なリハビリセンターのあり方について議論していきたいと思います。