井口まみ
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秋恒例 後援会のバスハイクは房総でした

見事な秋晴れの一日、後援会恒例のバスハイクで房総に。今年は多摩区全体でバス2台、85人で行ってきました。

集合写真おいしいものを食べ、道の駅で地元の名産を買い、楽しい体験をするというのは、観光バスのお決まりのコースですが、わが後援会はそれに「社会見学をする」が加わります。今回は、戦争中日本軍がアメリカに向かって発射した「風船爆弾」の打ち上げ地をみるという、稀有な見学をしました。

風船爆弾は戦争中全国で作られたそうですが、研究施設として大規模に作られていたのが多摩区の旧陸軍登戸研究所でした。偽札や細菌兵器の研究もしていたということを戦後研究者や市民の皆さんが発掘し、現在、跡地に建つ明治大学が平和資料館として公開しています。風船爆弾の模型も資料館にあり、多摩区の住民としてそれは見ていますが、実際に打ち上げたなんて、どうやったんだろう。興味津々でした。

IMG_0563行きのバスの中で、資料館の説明も行っている地元の研究者の方から詳しい説明を聞きました。これがよかった。風船爆弾と言っても「富山の薬売りからもらう風船でどうやって爆弾にするんだろう」なんて疑問がでていましたが、実際には直径10メートル、重さも80キロ以上の和紙をコンニャクノリで張り合わせた風船で、水素ガスをつめて、2昼夜半で太平洋を越えてアメリカ大陸に着弾し、爆発するようにしてある。当時日本では全く知られていなかった偏西風を利用し、高度維持装置もつけていて、かなり高度な技術を駆使したものだったということです。飛ばした1万発近い爆弾のうち1割が着弾し、6人が死傷したという記録があるそうです。

千葉県一宮町の記念碑は、ただ碑が一つたっているだけですが、そこで実際に直径10メートルの球とはどんな大きさ化、ロープを広げてみました。こんな大きなものを学徒動員で、登戸で作ったんだ。こんなのが飛んで行ったんだ。勝ち目もないのに、と、戦争の無謀さをつくづく思いました。

IMG_058990人近い団体が一度に食事をするところを探すのはたいへんでしたが、何とか全員で乾杯!お約束の道の駅で地酒を買って、アイスクリームをほおばり、楽しい体験は落花生狩りでした。落花生がなっているところを見るのははじめて。台風で収穫時期がはやまってしまったとかで、掘り起こしてある株から落花生をむしり取る体験でした。この後、洗ってゆでる作業を、み~んなしなくてはなりません。

アクアラインで渋滞にはまって、すっかり日が落ちてしまいましたが、最後に川崎港に行き、臨海部の大規模開発の現場を見ました。川崎市港湾振興会館の10階展望台にのぼり「ここに540億円の橋」『こっちに300億円の橋」「ここを240億円で埋め立てて、いらない港を広げる」と説明するたびに、みんなからため息が。来年のいっせい地方選で、こんなむだづかいをする市政から、市民の暮らしを守る政治に切り替えようということを、みんなで確認しあいました。

走行距離300キロ。日帰りにはちょっと長すぎた旅でしたが、バスの中は道の駅で調達した商品によるビンゴ大会など、大盛り上がり。1等は新米!楽しい一日を過ごせました。来年はどこに行こうかな。