井口まみ
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「川崎の水道を知るツアー」をやりました

7日。130キロを半日で走破。川崎市に関係する水道施設をほとんど見てあるきました。「川崎の水道を知るツアー」敢行です。

IMG_0705[1]生田浄水場の存続を求めて8年。おととしの4月についに廃止されてからも、復活を求める声はやまず、新たに水道に関心を持った人たちが「見学会をやって」というのて、この機会にぜーんぶ見てみようと、赤石ひろ子さんと計画して、川崎市の生田浄水場、長沢浄水場(両方とも川崎市多摩区)、神奈川県内広域水道事業団の飯泉取水堰(小田原市)と西長沢浄水場(川崎市宮前区)というコース。地図でご覧の通り、神奈川県を横断しました。本当はこれに県の北、相模原市の相模ダムを入れれば完璧だったのですが、それはあまりにも無謀だったので、断念しました。

IMG_0702[1]使わなくなった井戸を見てから行った生田浄水場は、今は多摩川の水から工業用水を作っており、その様子を見ましたが、脇におととしまで地下水をろ過していたろ過池が残っています。これを新しく作り直して、揚水ポンプをつければ復活できる!ということを確認してきました。

IMG_0704[1]長沢浄水場では、新しく作った広報施設「水とかがやく未来館」を見てから、浄水場内を見学。川崎の自己水源である相模湖から蛇口まで、先人たちの情熱と知恵を結集して今の水道が作られたことをヒシヒシと感じられて、参加者からは「水が愛おしくなった」という感想も。

IMG_0718[1]東名高速を飛ばして小田原の飯泉取水堰に行き、56キロの遠さを実感しました。何年か前、台風の直後に行ったときに比べれば、水はとてもきれいで、車も沈んでいませんでしたが、オイルフェンスが常時貼られているのを見ると、やはり違いを感じます。直径3メートルの導水管、6万ボルトの送電線、どちらも巨大地震が起きれば使えなくなることを、説明の中でさらっと言われて、いやが応にも不安になりました。

IMG_0722[1]西長沢浄水場で学んだのは、原水の水質によって、処理に必要な薬品が本当に多くなるということ。人体に影響がないとはいえ、PH値の安定のために常時硫酸を入れているというのは、生田浄水場や長沢浄水場をみてきたあとでは、びっくりでした。お金もかかるだろうに。

17人で突っ走ったバスの中で、クイズもやりました。川崎市の一般家庭ではお風呂一杯の水道料金はいくらか?

IMG_0706[1]川崎市の1立方メートルの料金は、基本料金は別にして、一般家庭は100円から120円くらいです。お風呂4〜5杯分くらいですから、お風一杯は20円から30円になる計算。ペットボトルの水は500ミリリットルで100円とかするのですから、この違い!ということも学びました。

水マニアとしては、浄水場は何度来ても感動します。いつどんな時でも蛇口をひねれば水が出るようにするために、日夜奮闘されている職員の皆さんの姿に、です。今回もとても丁寧な説明をしていただきました。バスの中でも強調しました。この水道を広域化、民営化するなんて、もってのほかです。

返ってきてニュースを見ていたら、相模湖は紅葉が見ごろだとか。やっぱり行けばよかった。