井口まみ
井口まみ井口まみ

札幌・小樽に視察に行きました

2008,05,14, Wednesday

市議会環境委員会の視察で、札幌と小樽に行きました。私は去年も環境委員だったので、公園やゴミ処理場を二年続けて見ました。行く前は「どこも同じだろう」と思うのですが、とんでもない。各自治体でさまざまな工夫を凝らした施策をしていることに、いつも感心して帰ってきます。とても参考になります。百聞は一見にしかず、なのです。
札幌では、「廃食油のリサイクル」の事業について説明を受けました。家庭のてんぷら油を回収して、PDFという軽油と同じような成分の燃料に精製して、ゴミ収集車などに使っているということです。特徴的だと思ったのは、油の精製をする会社が地元の中小企業で、市の補助はほとんどないということです。まだ精製の技術が途上で、収集車がてんぷらのにおいがするそうですが、いまは石油製品が高騰しているので、燃料費は安くなっているとか。硫黄分もほとんどないので環境にもいいということでした。全国的にもまだ取り組んでいるところは少なく、同じ政令都市の札幌ができるのなら、川崎でも取り組めるのではないかと思いました。
2008,05,14, Wednesday

次に見たのが、「モレエ沼公園」です。広大な公園ですが、もとはゴミの埋立地。地域の洪水対策もかねて30年かけて作ったのだそうです。彫刻家のイサムノグチがなくなる直前まで構想を作り、そのマスタープランを忠実に実現したのだそうな。総工費250億。よくやったと思います。埋立地を公園にするというのにはすんなり納得できないのですが、広い北海道の広い公園はさすがでした。
2008,05,14, Wednesday 2

小樽では、しりべつ広域クリーンセンターという、小樽周辺の6市町村のゴミを処理するセンターを見ました。ここで、なるほど!と思ったのは、自治体が処理場をつくるときの姿勢です。自治体にとって焼却炉を設置するというのは10年20年に一度です。経験もノウハウも蓄積することはできず、メーカーの言いなりになってしまうということは川崎でも懸念していることです。ここでは、さまざまなところから知恵を得て、なるべくコストの小さい施設、メンテナンスも管理運営もきちんとできる施設をつくろうとがんばったというのです。「そういうことができるのか」ということがいくつもありました。ここまで来て、聞いてみなければわからないことでした。
2008,05,14, Wednesday 3

札幌は四月はとても暖かくて桜が一週間早く咲いてしまったそうですが、この2日間は寒くて、上着を持っていきましたがコートが必要でした。でも夕食前に歩いた大通り公園はライラックが咲き、チューリップが揺れていました。日本中の自治体が住民の生活のためにいろんな施策をしています。さて、川崎はよその自治体にお聞かせできるような施策があるでしょうか…。視察をした成果を生かして、私たちがもっと提案をしていかなければ、と思います。