第６９回稲田つつみ寄席。今回も賑やかに開催です。
寒い一日になりました。でも会場は笑いでいっぱい。落語人気もあってか、若い方、初めて参加された方も。７０名程度の小さな寄席ですが、続けてきたかいがあるなあ、と思いもいっぱいです。
前座は春風亭昇咲さん。昇太師匠の9番目の弟子です。おなじみ「寿限無」です。このネタ、寿限無の名前をトチるとぜんぜん面白くないのですが、お見事！名前を呼ぶ人のキャラクターに合わせて使い分けて、思わず息を飲んで聞き入りました。
講談は神田紅純さん。去年は「みのり」の名前で来てくれましたが、二つ目に昇進して改名とのこと。若い人が階段を上っていくのはそれだけでうれしい、お母さんの気分です。「秋色桜」は「俳諧」のお話。俳句は近頃テレビで勉強できるので、親しみやすーい。歯切れのいい、威勢のいい講談師です。
二つ目の柳亭明楽さんは４回目。ご存知「時そば」は、オチもわかっているんだけど、つい引き込まれて、いっしょに「ひい、ふう、みい」と数えてしまいます。うどんみたいなそ蕎麦が歯に挟まるところなど、こちらののどがつまりそう。
とりは昔昔亭桃太郎師匠。もう９回目の出演です。相変わらずのひょうひょうとした語り口で、「裕次郎物語」。いやあ、驚いた。サングラスをかけて「夜霧よ今夜もありがとう〜」と歌ったのも驚きでしたが、最後には若い人たちや観客に踊らせるとは！
今回から、私と赤石ひろ子さんが主催者の一員なので、私が最初のご挨拶をして、赤石さんが抽選会のくじ引きをしました。どう見ても旅館の女将だというので、私は「席亭大女将」と名乗ることにしました。赤石さんはさしずめ「若女将」ですか。
