井口まみ
井口まみ井口まみ

広島・京都に視察に行きました

2008,07,11, Friday

日本共産党の市会議員団で、広島と京都に視察に行きました。いつもの感想ですが、ほんとうに百聞は一見にしかず。なるほど!と思うことがたくさんです。
広島は、今年から小学校1年生から3年生と中学1年生のすべてのクラスを35人以下学級にしました。あと2年で、小学校は6年生まですべて35人以下にするそうです。川崎も含めて小学校1年生、2年生くらいまで少人数学級にしているところは増えていますが、いっきに6年生までという都市は、政令都市では広島が始めてです。
2008,07,11, Friday

原爆ドームのすぐそばの小学校で実際に27人の2年生のクラスの授業を見学させてもらいました。去年1年生のときは40人ぎっしりだったというクラス、なにがちがうって、先生が歩き回るスペースがあることだというのでです。参観日も廊下から覗き込まずに、自分の子どものすぐそばで参観できて、親も一生懸命みるようになったとか。それがとても大きな意味があることを実際に目の当たりにしました。
生活科の授業で、近所の商店街に行って、おじさんたちから聞いてきた話を出し合ったあと、先生が紙を配って「おじさんたちはどんな気持ちで仕事をしているか書いてみましょう」といいます。みんな鉛筆を持ってきょろきょろしながら書き始め、先生が赤ペンを持ってまわり始めました。「先生は何を書いているのだろう」と覗き込んだら、なんと、その場ではなまるをしているのです。ざっと読んでは、「うん、この感想いいねえ」という感じで、丸をつけています。そして、「さあ、書いたことを読んでみよう」とそれを発表させるのです。もう丸をもらっているから、自信をもって発表できます。そして、一時間のなかで出番のない子がほとんどいません。こういう子どもと先生が近い授業ができるようになったのがとてもいいことだというのです。
40人の授業を見たこともあります。ずっと授業に参加しないままの子がいたことに胸を痛めました。広島市の教育委員会は、「一人一人の子どもの成長のために、少人数は絶対に必要」と語ります。市長はゆくゆくは20人学級にする構想もあるとか。それは予算もかかるのでまだ具体化していないとのことですが、つい最近まで「少人数学級の効果が確立していない」などという答弁をしていた川崎市とは大きな違いでした。
2008,07,11, Friday 2

京都では中学校給食を試食しました。見た目は川崎のランチサービスと同じ弁当ですが、その意義が違います。これは給食ですから、市の栄養士が栄養計算をし、1食260円で公費が300円はいります。京のおばんざいの日や、七夕などの行事食もあります。魚や豆、食物繊維のメニューもきちんとあって、「これだけ食べないと中学生の体作りができないんだよ」ときちんといえる内容です。中学生だから言えば従うというわけではないので、3割くらいしか食べていないといわれていましたが、私は、そういう話をきちんとすれば、もっと食べるのではないかと思いました。
どちらの話を聞いても思うのは、やはり行政のポリシーがあるかないか、ということです。確かにどれもお金がかかっています。でも「このためには予算を惜しまない」というポリシーがあれば、予算を作る知恵が出てくるものだと思うのです。その違いを実感した視察でした。