井口まみ
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下水道の学習施設「ワクワクアクア」を視察しました

70700665_1308841305964461_9146622264060411904_n今年オープンした、川崎市の下水道のことがわかる学習施設「ワクワクアクア」を同僚議員と視察しました。来週の質問で取り上げるためにとりあえず見ておこうと行ったのですが、これがなかなか面白くて、けっこう長居してしまいました。

台所やお風呂、トイレの水は、流してしまえばどこに行くのか、どうやってきれいにされて海や川に流されているのか、知らない方が多いのではないでしょうか。かつてはそのまんま川に流していたので、たいへんなことになったのです。いまは川崎市内のすべての汚水は四ヶ所の水処理センターに集められ、見事にきれいになって、多摩川や東京湾に流れていきます。

70454701_1308841319297793_1393485749591998464_nその1つ、川崎区の臨海部にある入江崎水処理センターに、その処理過程をつぶさに見ることのできる施設を作りました。一見地味な展示室なのですが、タブレットをかざすと、地図の上に下水管網が映し出されたり、巨大な下水管の中を歩くようなバーチャル体験ができるのです。

70538729_1308841322631126_7088446516745994240_n汚水処理の主役はバクテリアです。どんな機械よりも効率的に有機物を分解するのだそうです。顕微鏡で見ると、クマムシとか、けっこうかわいい。バクテリアでリンや窒素も処理する高度な技術も取り入れられていることもアピールしてました。

小学生の見学が多いのですが、これは大人にこそ見てもらいたい。台所で油を流しちゃうと固まって詰まる、とか、トイレではトイレットペーパーしか流してはいけないのはどうしてか(ティッシュペーパーは水をかけてもバラバラにならず、詰まるのです)とか、こういうことは大人が知らなくちゃ。

私がずっと疑問に持ってたことも解決しました。「抗菌効果のある洗剤」とか、「カビを抑えるトイレのなんとか」などの化学物質は、バクテリアを殺さないのか。バクテリアでは分解できないだろうけど、海の環境を壊さないのか。日々、水質管理をしている専門の職員が答えてくれました。「確かにそれらの製品はそのままの濃さなら影響がある物質だが、水に流してしまえば、ものすごく薄められ、漂白剤としての塩素や酸素はいずれどこかの段階で消費されるので、大丈夫」とのこと。そうなのか。

水道の学習施設は、長沢浄水場に、これまた面白いのがあります。これらの施設、せっかくお金をかけて作った施設ですから、たくさんの市民に活用してもらえるように、という質問、火曜日です。