井口まみ
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菅稲田堤地区で浸水被害の説明会がありました

IMG_206310月12日の台風19号で床上浸水の住宅が200軒以上もあった、川崎市多摩区菅稲田堤地区で、12月9日、ようやく行政の説明会がありました。500個用意したイスがほとんど埋まってしまったように見えたのですが、名簿には260名の記載があったとのこと。とにかくたくさんの方が参加しました。

この地域は川崎市が管理する用水路があふれたことがわかっており、「浸水被害に関する説明会」と銘打っているので、川に関する部署の人たちが来て、あの日どういう状況になっていたのか、原因は何か、これからどうするのか、ということがテーマです。川崎市の河川管理を担当する建設緑政局の局長がまずあいさつし、課長から説明がありました。三沢川を担当する神奈川県のかわさき治水センターの所長や、多摩川を管理する国土交通省京浜河川事務所の課長さんも来て、質問に答えていました。

30分ほどの説明のあと、たくさんの質問の手が上がり、実際に被害にあった人たちが見たことが次つぎと出されました。だれもが、またこんなことが起きたらここに住むことができないという危機感を持っています。だから、二度と起こさないための対策を心から望んでいるのですが、あまりにも「今後検討する」という言葉が多くて、何のための説明会なんだ、という思いがぬぐえませんでした。最後のほうで、「対策が決まったらまた説明会をやるのか」という質問に対して、「何か新しいことが決まり次第、行う」という答弁がありましたが、ほんとうに水害を防ぐ手立てはあるのか、それは見えないままの説明会だったと思います。

いま、被災された皆さんの一番の苦しみは、家を元通りにするにも、廃車になった車を買い替えるにもお金がものすごくかかるということです。でもこの説明会のテーマではないので、言い出すこともできなかった。30万円の支援は決まりましたが、全然足りないし、対象にならない人もいる。なんともすっきりしないまま、たくさんの人たちが会場を後にしました。このままでは終わらない。私は16日の一般質問でとりあげます。