井口まみ
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予算審査特別委員会での質問①災害対策ー多摩川は大丈夫か

2020予特 (2)川崎市議会は、来年度予算案を審議する予算審査特別委員会を開催しています。60人の議員全員で構成し、希望者は一人およそ30分の持ち時間で市長や局長に質問するので、4日間の日程を取っています。私は今回は1日目の3月9日に質問に立ちました。3つのテーマをとりあげましたが、そのなかで、災害対策について、まず報告します。

昨年の「令和元年東日本台風」で、多摩川には大量の土砂がたまりました。ひどいところでは、1メートル50センチも堆積し、このまま放置して次の台風が来たら、洪水になるのではないか、と多摩川のそばに住んでいる人はみんな心配しています。その不安を河川を担当する建設緑政局長にぶつけましたが、今すぐ対策をしてくれる様子がなく、では、洪水になったらどうするのか、危機管理監に聞きましたが、情報を早く伝達するということしかない。その方法は研究するとのこと。そこで市長に、市民にむかって市ができることはすると言ってほしい、と求めましたが、「国に要望しました」といつもの答弁。情けなくなりました。対策としては何も前進しなかったのですが、「こんなにひどい状況なのに、国も県も市も放置して、その結果浸水したらどうしたらいいのか」という、市民の差し迫った思いはどうしても市長に言っておかなければならない、これも私の役割だと改めて思いました。

IMG_2274[1]多摩区の稲田公園には「防災コミュニティ基地」という、堅牢な建物があります。今は備蓄倉庫として使っているのですが、中に入ってみると、ガス管や水道管、古くて使えないエアコンまでついています。聞いたところ、これは阪神大震災までは避難所として各区に1か所ずつ整備したものだったそうです。阪神大震災で避難所は学校のような広いところでなければならないことになり、倉庫になってしまったとのこと。稲田公園は震災時に広域避難場所になっているので、活用すれば被災者支援に使えそうなので、その活用も求めました。

令和元年東日本台風の被害の検証委員会が、13日に開催されることになり、市の対策は少しずつ増えていきます。一つ一つが効果を上げ着実に防災対策になるように、見続けていかないといけないと思います。