井口まみ
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6月議会で一般質問―DV被害者への支援を取り上げました

2006一般川崎市議会は一般質問を行っています。希望者はだれでも市政一般について約30分、市長や局長に質問できます。私は今回5項目。順次報告しますが、まずはDV被害者支援についてです。

くらしの相談センターを開いて10年。夫の暴力から逃れたいという方の支援をしたことが何回かあります。テレビドラマは決して絵空事じゃない、逃げるのも本当に大変だと実感しています。世界的にコロナによる自粛、休業、心の負担などで家族が自宅にいる時間が増えDVが増えているという報道があり、気にしていました。そんな時、共産党の田村智子参院議員が国会で取り上げたということをしんぶん「赤旗」で知りました。国が補正予算で相談事業を新たに始め、その相談件数が急増したのでさらに予算を増額したというのです。それが川崎市で苦しんでいる人たちを救うことになっているかただそうと思いました。

質問で分かったことは、コロナ禍の中でも川崎市は独自に相談窓口の拡大を行っておらず、平日9時半から4時半しか電話が通じないことです。あとは県や国の相談窓口に電話してほしいという答弁で、その拡大を求めたら、今後検討するということでした。家族が家にいたら、電話相談できるのは深夜などしかありません。ホームページを見ると一覧表があって、この時間はここへ、だめならここへ、と初めからたらいまわしされるような表になっていて、私もげんなりしました。私は「町中にすぐ目の付くようなポスターを張り巡らし、24時間、メールやSNSでも相談できるようにしてQRコードをつけるべき」ともとめました。

緊急に避難できる一時保護の施設=民間シェルターは、川崎市には2年前に1か所なくなってしまい、今は1か所しかなく、予算は増やしたけれど足りないということでした。なんということだ。これでは窓口を作っても対応のしようがない。DVの避難は広域で行われます。よその都市からくることもあり得ます。しかしこれでは…。予算の抜本的な増額を求めました。

この質問を終えて控室に帰ってきたら、くらしの相談センターにDV相談があったと連絡がありました。コロナ禍で苦しみを抱えている人が本当に増えています。私の周りのすぐそこにもいるはずです。田村智子議員も国会で言っていましたが、わたしも川崎で、温かい手を差し伸べられる政治にするために、繰り返し求めていきたいと思います。

田村智子さんの国会での質問はこちら。5月28日の内閣委員会です。

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