井口まみ
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みんなで歩いて道ができます――新しい遊歩道の歩き初め

2008,10,29, Wednesday

2008,10,29, Wednesday

雨模様の日曜日、何度も歩いた道ですが、この日はちょっと改まった気持ちで歩きました。念願の遊歩道に指定される方向が見えてきて、みんなで「歩き初め」をする会が開催されたのです。
多摩区内には自然遊歩道やいくつもの「散歩道」があります。自然遊歩道は市が管理して、ある程度整備され、ここが都会の中かと思われるような豊かな自然のなかをゆったりと歩けるようになっています。その第1号ができたのは40年前。開発にさらされていた菅の小沢城址から薬師堂の周辺の緑を守ろうと、大きな運動が起こりました。このときに行われたのが、「歩く会」でした。当時はまさに鎌を持って藪を切り開きながら道を作っていきました。自然のすばらしさを実感し、「これを残したい」という思いを市民がもって運動をしたのです。本当に「歩いて道を作った」のでした。
多摩区の遊歩道や散歩道を一つにつないで緑も守りたいと、運動はずっと続いていました。そのなかで、今回歩いた菅の薬師堂から寺尾台の八角堂までのコースは、何度も開発の危機にさらされ、くりかえし「歩く会」を行って世論に訴えてきたところだったのです。区内の自然保護団体の皆さんが運動をひろげ、市が「遊歩道にするのに適当」と認めるところまでこぎつけました。
2008,10,29, Wednesday 2

広く呼びかけられたようで、この日は120人もの人が集まり、長い列ができました。「川崎にこんな緑深いところがあったなんて知らなかった」という声も聞かれました。私のうちからは毎日見ている山ですが、じっとしているだけでは守れない緑だということもわかっていただいたようです。とてもうれしい「会」でしたが、結構起伏はきつく、わずか2キロ程度にすっかり足が上がらなくなり、日頃の運動不足も実感しました…。