井口まみ
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予算審査特別委員会質問その3-少子化対策で市長の答弁は?

予算審査特別委員会のハイライト(と自分で思っている)のは、市長に質問した「少子化対策」です。ぜひ川崎の若い方にこの市長の答弁を読んでほしい。読んで感想を寄せてくれませんか。5分以上の長い質問なので、私の質問は簡略化しますが、最後の市長の答弁はそのまま載せます。

TVK フリップ7【カラー版】小児医療費 首都圏地図

市長は代表質問などで繰り返し「どこよりも子育てしやすく、子育て世代に選ばれる街を目指し、ライフステージを通した切れ目のない子ども若者育成支援や子育て支援を総合的に推進する」と言います。しかし人口動態を見ると2020年では、0歳から9歳は1937人の転出超過、35歳から44歳が1427人の転出超過で、ちょうど子育て世代が子どもを連れて川崎から出ていっていることがわかります(写真左)。神奈川県内だけ見ても子育て施策の充実しているところに人が集まっており、一番特徴的なのは、小児医療費の無料化です。1都3県では川崎市以外のすべての自治体が中学か高校卒業まで無料。川崎市のみが小6なのです(写真右)。

わたしは市長に「こうした市の施策によって、子育て世代は川崎を出ていってしまっていると見えるが、この世代に『これはアピールできる!』と言える施策は何ですか」と聞きました。その答えがこれです。

少子化対策についての御質問でございますが、本市では、令和3年に人口が154万人を突破しました。コロナ禍でも、本市へ転入された方が転出された方を上回り、 24年連続で社会増の傾向が続いています。人口の自然増加数が大都市で最も多い川崎市には、若い世代、なかでも15歳未満の人口は約19万人と、多くの子どもたちが暮らしています。可能性にあふれる子どもたちの存在は大変喜ばしく、市の宝でもあります。

人口が増え続けている活気ある川崎のまちにおいて、子育て環境については、これまでの待機児童対策における保育所整備により、利用申請率が上がる中でも、確実に待機児童数は減ってきております。

今後につきましても、子ども・若者が将来に夢と希望を持ち、すべての家庭が安心して子育てができ、子どもを育てる喜びを感じることができるまちづくりを目指して、総合計画第3期実施計画に位置付けた施策を着実に推進してまいりたいと存じます。

以上。

ちなみに、認可保育園に申し込んでも入れなかった「保留児童」は今年2月で2000人を超えました。4月までに無認可保育園に入ったり、川崎を出ていってしまったりして待機児童は0に近づきますが、それまでの数か月の若いご夫婦のご苦労はたいへんなものです。それは反論しましたが、あとは、いっぱい言いたいことは次回に取っておきます。市民の皆さんの声が寄せられたらそれを盛り込んでいきます。

質問の全体は、会議録はちょっと先になりますが、川崎市議会のホームページで録画を見ることができます。相変わらずものすごい早さでしゃべっていると思いますが、周りの人は「そんなに早くなかったよ」と言ってくれたので聞き取れると思います。