井口まみ
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委員会で視察に行きました。一日目は静岡市

281764129_2085122651669652_5872966858157219878_n5月17日、3年ぶりの委員会視察(今年はまちづくり委員会)に出ました。一日目は静岡市です。視察項目は3つ。

①静岡型MaaS導入に向けた取り組み

MaaSとは、移動にデジタルを活用して、スイスイと目的地に行けるようにすること、と理解していたのですが、この担当者の方は「静岡ではもっといろんなチャレンジをしていく」と、山間地から市街地まで、高齢社会でも移動に困らない交通システムで、生活や地域経済活動を支援することを視野に入れています。高齢者対象のオンデマンドタクシーだけでなく、市街地まで来なくても途中の集会所で「遠隔お買い物体験」なんてのもやってたり。チャレンジのさなかという感じでしたが、ただただスマホを使える人が便利になるだけでない取り組みというのは大事だと思います。

②地域交通弱者対策事業

バス路線も便数もピークの半分になり、困っている高齢者や障害者のために、自治会や社協が主体となって団地などから商業施設に無償で回るワゴン車に補助を出す仕組みです。安全性や継続性に市が関わらない仕組みは、長続きするのだろうかと感じますが、担当者は「地元の要望に応えて補助は続けたい」。どこの都市も高齢化による地域交通のありかたに苦しんでいます。

③空き家対策

川崎市にはない「空き家バンク」の取り組みを聞きに行ったのですが、担当者は「日本中の空き家バンクは機能していない。それは国の制度が実態に合っていないからだ」と真っ当で率直な話でした。空き家が増えるのは、住んでいる人がいなくなったその時に手を打たないからなのに、相続人もわからなくなってから解体の代執行をする仕組みだけ作っても、自治体は意味がない!と一刀両断。私も日頃思っていることを言っていただきました。さて、どうするか。それは静岡が一番に改革するから、書かないでくださいね、と言われたので、こっそり川崎に持って帰りますが、どんどん増える空き家対策を根本的に解決するには問題が根が深いということを確認したところでした。

281630847_2085122648336319_6503770231209147263_nどの職員さんも「静岡ファースト」「静岡大好き」がビンビン伝わりました。こういう気概のある職員さんに出会うのも視察の面白さ。そして、どの都市でも必ずその都市のPRパンフをくださいます。これも楽しみの一つ。全部並べたら観光にも役立つかな。