井口まみ
井口まみ井口まみ

視察2日目は浜松市です

282018566_2086641174851133_3306098629164460866_n5月18日、浜松市は快晴。視察日和です。昨日の静岡市の視察の後、浜松市に移動して宿泊。朝から浜松市役所に行きました。

浜松での視察項目は大きく2つ。

①「浜松市都市再生促進条例」とその具体化の一つであるリノベーションまちづくりについて

282130801_2086640628184521_7463843502935305882_n中心市街地の衰退を何とかしようと8年前に作られた条例だそうですが、とりわけコロナで空き家対策もすすまなくなり、大変な状況だという説明に、こちらも切なくなりました。が、この中の一事業であるリノベーションまちづくり事業は産業振興課に担当替えして取り組んだところ、だんだん効果が出てきているとのことでした。個人を中心にやりたいことを出してもらってその場を空き店舗などに提供していく、そのコツコツとした取り組みは受けているようです。やはり、市民の力だな、と思いました。

②Park-PFIについて

281904648_2086641054851145_2206961254324583606_nこれは驚きの連続でした。Park-PFIといえば、この担当者の方も言っていましたが「公園の木を切って商業施設を作って儲かるようにする」というのが一般的(と決めつけても問題ないような状況)ですが、ここの万ごく庄屋公園はまったくちがったのです。市に寄贈された古民家や歴史的建造物を市としては維持管理することができず、解体する予定でしたが、半信半疑でPark-PFIの募集をしてみたところ、地元の電気工事会社が社会貢献として公園の維持管理に名乗りを上げ、古民家などの整備は自社の負担でやってくれるというのです。担当者は「こういう地域に密着したPFIもあるのだとぜひ知ってほしい」と言われます。うーん。地元企業となると応援したくなりますが、どうでしょう。

281889804_2086641344851116_7920050217554069699_nまた、浜松城公園を指定管理者にして、その管理者が導入したスターバックス。森の中に溶け込んで一瞬どこにあるかわからない作りです。これはpark-PFIとは違う制度でやっているので、その詳細をもっと調べる必要があると思います。

実は、前日の夕食で駅前の大きなショッピングモールに行きました。何年前からこうなのかほとんど店がなく、ポツンぽつんと明かりがついて営業しています。地元の食材にこだわっているというその店の方は「新幹線の駅を誘致したのにのぞみができて通過する街になってしまった。いい産業、いい食材がいっぱいあるのに本当に残念だ」と言われていました。新幹線の改札の前にはまちかどピアノがあり、さすが楽器の産地。弾いている方がいました。まちの振興はどこからどう手を付ければいいのか本当に難しいと思いながら、浜松を後にしました。