井口まみ
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「敵基地攻撃能力の最前線」沖縄からの報告を聞きました

6月1日、「戦争法を許さない!多摩区実行委員会」が講演会を開催しました。沖縄1区の赤嶺政賢衆議院議員を迎えて「メディアが伝えぬ沖縄 敵基地攻撃能力の最前線」というテーマ。国会が異常な速さで戦争に向かう悪法を通しているさなか、会場いっぱいの140人近い人で埋まりました。

この実行委員会は、戦争法が2015年9月19日の未明に強行採決されて以来、この法律の廃止までやめない、と、さまざまな団体や個人が集まって、毎月19日に多摩区内のほぼ全駅頭で宣伝行動をおこなっています。そのネットワークがこの講演会の成功につながっています。

赤嶺議員は、テーマに沿って衝撃的なことを述べました。いま、中国との間で一触即発と伝えられる尖閣諸島の周辺は、至って穏やかなのだと。中国が警戒して向かってくる時は、日本の排外主義的な団体が挑発しているからだと。それは八重山の漁民も、海上保安庁の幹部もはっきり証言しているというのです。それが国会では、今にも沖縄にミサイルを配備しなければならないという論理にすり替わる。

台湾の知識人と沖縄でシンポジウムを行ったら、台湾の全体としての世論は、中国と戦争などしないことで一致している。ASEANのような話し合いの枠組みを作るべきだと議論しているということであり、台湾で戦争になるから日本が軍備を、というのも滑稽に映っている様子でした。

質問も出ました。「沖縄では、福島の原発をめぐる議論のような分断はないのか」。赤嶺議員は、政府の札束を使ったものすごい分断工作を赤裸々に報告しましたが、それでも、他に意見の違いはあっても、辺野古基地はいらないという旗印を掲げ続けることが選挙でも生きるし、最後の勝利につながる、と言われました。3回もオール沖縄の候補者として当選された確固たる確信でした。

学ぶことの多い、そしてブレないことが一番だと確信できる講演会でした。