井口まみ
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3月議会の質問 その3--よみうりランドの埋め立て問題で市の対策を要求

よみうりランド遊園地内に39万立方メートルの巨大な埋立てをおこなう問題。これまで環境影響評価という手続きをおこなってきました。この中で安全性を担保してほしいという住民の皆さんの強い思いを、市議会の環境委員会を舞台にぶつけてきましたが、いろんな前進はありながら、手続きはすすんでいます。この先は具体的な工事の安全性を担当する開発部局に舞台が移っていくようです。そこで、まちづくり局長に以下に安全性を担保するのか、詳しく聞きました。

くわしいことはインターネット中継で見ていただきたいのですが、いくつか重要な前進がありました。なによりもこの運ばれてくる土砂が危険な「稲城砂」であり、通常の宅地造成の許可の基準にくわえてさらに安全性を審査すること、事業者に第3者の専門化に計画を検討してもらうことを指導することを明らかにしました。さらに、それをふまえて工法も工事期間中の検査も検討します。そしてハイライトは、どこも担当ではないということで問題になっていた調整池です。もし埋立地が崩れて調整池に土砂が流れ込んできたら、ここが歯止めにならなければ、まっすぐ仙谷の谷戸に来るのです。調整池の安全性について、まちづくり局長は「関係局と調整して指導する」と始めて答弁しました。

どの答弁も異例なのです。なぜこんな異例尽くめの対応をしてまで、よその開発の残土を受け入れなければならないのでしょうか。根本的な疑問を持ちます。仙谷の住民の方が言っていました。「事業者と共存できるような対策を考えればいいという人もいる。でも、どんな対策を捨ても自然現象はそれを上回るかもしれない。命をなくしたら共存なんてできない。こんな埋め立てはしないことが最も共存する道ではないか」。私もそう思います。